現役心理学者のスキルシェア

今日から速攻実践できる「投資」「健康」「教育」の心理学をシェアするブログです。2020年のコロナウイルスによる暴落でパニックになったが、アメリカの大学院で心理学を研究していた心理士の夫から救われた女子。

株価暴落時は必見!投資と睡眠の心理学研究

睡眠削って投資してもいい?心理学研究の答えはNO!

white cat sleeps under white comforter

こんにちは、Mocoです。

2月中旬から、株価の推移はジェットコースターのようですが、

あなたもこんな経験ありませんか?

  • 夜も株価が気になって、よく眠れた気がしない。
  • 昼間は頭がボーッとして、集中できない。
  • しょっちゅうあくびが出る。
  • 普段しないケアレスミスが増えている。

私はこんな感じになってしまい、

仕事にも家庭にも支障が出て、大変でした。

 

最近、長年Wall Streetの投資銀行やヘッジファンドで働き、

プロの投資経験を積んだダン高橋さんのYoutubeをよく見ています。

ダンさんは、暴落時には「しっかり眠ること」を何度も強調していました。


株で損した後、3つ回復方法❗️ 高橋ダン Dan Takahashi [ 株 FX 投資 経済 政治 ビジネス 金融 社会 ]

 

またダンさんは、「投資の心理学」を非常によく勉強していて、

ニューヨークのプロの投資家には心理学者がついていて、

ダンさんも心理カウンセリングを受けていていたそうです。

 

今ではヘッジファンドは、AIで高いパフォーマンスを上げているようですが、

基本的に個人投資家は、自分の頭で判断しなければなりません。

いくら冷静な人でも、生身の人間ですから、少なからず心は影響を受けてしまいます。

普通の人であれば、暴落時は心理状態が不安定になるのは当たり前のことです。

 

ですから自分の身を守るために、個人投資家が心理学を身につけておくことは、

投資において絶対に損にならないと思っています。

私自身も、心理学のスキルを身につけて、驚異的に心が安定しました。

 

そこで、今回は投資において必須の「睡眠」と心理学についての研究をシェアします。

 

心理学で実証済!睡眠不足で注意力、記憶力、感情コントロール全てダメに

Journal of Sleep Research に2018年に報告された研究※1によると、

実験の協力者を集め、1晩眠らせないグループと、普段どおり眠るグループの2つに分けました。

その後、実験協力者に、注意力や短い間記憶する力(ワーキングメモリー)のテストを行ったところ、1晩眠らせないグループは、ミスが多くなり、パフォーマンスが大きく落ちていることがわかりました。

 

睡眠不足は脳のパフォーマンス(感情のコントロール、注意力、短期記憶力など)を悪化させることは、この研究だけでなく数多くの研究から科学的に証明されています※2。

株価が気になるからといって、徹夜ぶっとおしで投資をするのは、いくらなんでも危険過ぎますね。

 

一晩眠らないだけで、自信過剰になり散財するはめに!

さらに興味深いことに、先のJournal of Sleep Research に2018年に報告された研究※1の驚くべき結果は、ポジティブな種類の問題への回答だけは、睡眠不足でもパフォーマンスは落ちていませんでした。

「どういうこと?」と首をかしげたくなるかもしれません。

 

学生時代に、テスト前日に徹夜して、やたらテンション上がって何かやらかす人いませんでしたか?

私の友達は、テンションが上がり過ぎて、好きな人にメールで告白し、ふられちゃいました…。

 

これは、睡眠不足になると、良いところばかりに注目し、冷静さを失い、リスクを見落としやすくなるということを意味しています。

睡眠不足の状態で取引をしていると「まだイケるはず!」とリスクを無視しがちなり、株の買い増しをするなど無計画な投資をした結果、とんでもない損失を抱えてしまうかもしれません。

パフォーマンスが落ちるだけでなく、リスクに気づかずに損失を広げてしまう可能性があるなんて、睡眠不足は本当に恐ろしいですね。

 

以上、「本日は睡眠不足で、脳のパフォーマンスが劇的に下がる!しかも冷静に判断できず、リスクを見落として損しやすい!」ことを心理学等の研究をもとに解説しました。

 

「睡眠が大事ってわかってても、気になって眠れないよー!」というあなた!

以前に徹底解説した驚くほどカンタンで効果抜群の「リラクセーション呼吸法」

(できれば練習した上で)眠る10分前に行えば、速攻で眠れます

 

www.mentalist-wife.com

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次回は、投資で失敗した時に心が折れないための「究極に浅い睡眠」について最新の研究論文をもとに解説します。

 

 

<参考文献>

※1 Gerhardsson, A., Åkerstedt, T., Axelsson, J., Fischer, H., Lekander, M., and Schwarz, J. (2019). Effect of sleep deprivation on emotional working memory. J. Sleep Res. 28

※2 

  Lim, J. & Dinges, D. F. (2010). A meta‐analysis of the impact of short‐term sleep deprivation on cognitive variablesPsychological Bulletin136375– 389.

  Anderson, C. & Platten, C. R. (2011). Sleep deprivation lowers inhibition and enhances impulsivity to negative stimuliBehavioral Brain Research217463– 466.

  Gujar, N.Yoo, S.‐S.Hu, P., & Walker, M. (2011). Sleep deprivation amplifies reactivity of brain reward networks, biasing the appraisal of positive emotional experiencesJournal of Neuroscience314,466– 4,474.